コールセンターSVのクレーム対応|管理14年の引き際と受け方

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コールセンターSVのクレーム対応の受け方と引き際
読者

代わったら、相手が納得するまで私が受け続けるしかない?

コールセンターSVのクレーム対応には、引き際があります。

結論から言うと、SVがその電話ですべてを収める必要はありません。

この記事の結論
  • 交代前に、事実・要求・案内や約束・未確認事項を分ける
  • 謝罪と補償の確約を分け、権限外は上位者の判断へ戻す
  • 長引く電話は、会社の終了方針と相談ルートで区切る
  • 終話後は記録を共有し、部下とSV自身への救援につなぐ

案件の状態で、次の対応を分けます。

スクロールできます
案件の状態次に取る対応
事実・権限あり事実と権限がそろっているなら、対応できる範囲で回答する
未確認あり事実に未確認の点があるなら、保留か確認後の折り返しへ
権限外判断がSVの権限を超えているなら、上位者へ相談する
暴言・膠着暴言等や膠着が続いているなら、安全確保と会社の終了方針へ
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次の一手は?
状況を選ぶと、元管理職が実際にやっていた次の一手が出ます。チャートを開く

私の2次対応は、少ない日はゼロ、多い日は1日5〜10件近くでした。受ける側とSVを支える側の経験から書きます。

言い方より会社の仕組みがつらい人は、原因の切り分けから始めると動きやすくなります。

参考記事:コールセンターSVがきついのは自分のせい?3つの質問で切り分け

プロフィール(著者情報)

かなめ/コールセンターSVの教科書 運営。元コールセンターSV・営業マネージャー。

コールセンターでSVと営業マネージャーを合わせて14年。営業マネージャーとして常時およそ50席・配下のSV約10名を見てきました。これまでの部下は延べ1,000人以上です。その管理者の側から、「そのきつさは本人のせいか、センターの仕組みのせいか」を切り分けて書いています。

当サイトの記事は、日本コンタクトセンター協会:コンタクトセンター企業 実態調査、厚生労働省:管理監督者の範囲の適正化、厚生労働省:カスタマーハラスメント対策の指針、厚生労働省:職業紹介事業に係る法令・指針、e-Gov法令検索:職業安定法 等の公的データ・業界団体の調査と、運営者自身のコールセンター管理者としての実務経験、編集方針に基づくものです。

目次

コールセンターSVのクレーム対応は交代前に4点確認

クレーム交代前に確かめる事実・要求・約束・不明点

コールセンターSVのクレーム対応は、前任者の案内を受け取るところからです。交代だけで回答の幅は広がりません。

読者

「とにかく代わって」と言われたら、何から聞けばいい?

引き継ぎでは事実・要求・約束・不明点を分ける

特に大事なのは、すでにした約束です。抜けると、交代後の回答が前任者と食い違います。

私が代わる前に聞いていたこと

私が確かめていたのは5項目でした。何が起きたか、何を案内したか、お客様の要求です。

加えて、こちらに明確なミスがあるかと、すでにした約束も聞いていました。中でも約束済みの内容を重く見ていました。

手元で見返すメモは、未確認の点も含めて4つの欄に整理すると使えます。

スクロールできます
メモの欄SVが受け取る内容
事実起きたことと順序。確認できたミスや記録の場所
要求訂正、説明、補償など、お客様が求めていること
案内や約束回答済みの内容と、対応すると伝えた範囲
未確認事項録音未確認、担当部署の回答待ちなどの空白

人物評価だけでは引き継ぎになりません。発言と事実を分ければ、確認する点が見えます。

エスカレーションでは回答できる権限も確かめる

交代前には、自分の権限も確かめます。返金や例外対応を、勢いで約束しないためです。

確認前に約束してしまった失敗

SVになって2か月くらいで、私はお客様に譲歩しすぎました。対応できると判断した内容が、社内ルール上できなかったのです。

後から訂正して、さらに怒らせてしまいました。以後は、できるか確認してから約束するようにしました。

答える前の状態は、次の3つに分けられます。

受話前に分ける回答の範囲
  • 権限内:事実と社内基準がそろい、自分で回答できる
  • 確認待ち:記録や担当部署の回答が足りず、まだ決められない
  • 権限外:事実は分かっても、上位者の承認が要る

「3次対応」と呼ぶセンターもあります。大事なのは、誰へ相談すれば決まるかです。

急ぐ交代は未確認事項も一緒に引き継ぐ

応対を続けられない部下には、メモの完成より救援が先です。不明な点も一緒に引き受けます。

救援の前後で分けること
  • 交代前:把握できた経緯、すでにした約束、助けが要る状況
  • 交代後:不足する記録、事実確認、担当部署や上位者の判断
  • 顧客への追加確認:引き継げていない部分だけを具体的に聞く

私も重大なクレームで交代を頼まれ、信頼を感じました。困ったときに助ける人であることが大事でした。

言い方の例・追加で確認する場合

「担当から、ここまでの経緯を引き継いでおります。お約束の内容を確かめるため、案内した対応について伺ってもよろしいですか」

受話前にメモと相談先を開いておくと、不明点を確かめる先ができます。確約は、その後です。

かなめ

確認は部下を守るため。そろうまで助けない、では順序が逆です。

第一声から分けるコールセンターSVのクレーム対応

不便への謝罪と返金・例外の確約を分ける図

SVのクレーム対応の第一声では、引き継いだ範囲を伝えます。解決策を急ぐ前に、認識のずれを確かめるところからです。

読者

経緯は聞いたけれど、最初から全部話し直してもらうべき?

名乗ったら引き継いだ内容を短くそろえる

把握済みの内容はSVから伝え、不足だけを聞きます。経緯を最初から話し直してもらう負担を減らします。

言い方の例・第一声

「担当を代わりました、〇〇です。ご案内した内容と実際の扱いが違う、というお申し出を引き継いでおります」

「まず、違っていた点を確かめさせていただけますか」

名乗り方は社内方針に合わせます。認識の違いも、回答前に直す方が楽です。

私が結論を急いだときの失敗

私は、相手がまだ話したいのに、解決を急いだことがありました。正しい解決策でも、聞いてもらえていないと感じると収まりません。

聞くのは苦情と、まだ言えていない点です。要求が変わった場合もメモに残します。

第一声で分けて持つ情報
  • 把握済み:前任者から聞いた経緯と案内
  • 追加確認:お客様との認識の違いと、記録にない出来事
  • 回答前の確認:要求の中で、まだ判断していない点

謝罪は不便や不快に向けて確約とは分ける

謝罪と補償の確約は、表の言い方の例のように分けます。誤案内の訂正も曖昧にしません。

スクロールできます
場面言い方の例確認前に足さない約束
不便への謝罪「お手数をおかけして申し訳ありません」損失をすべて補償する
誤案内の訂正「先ほどの案内に誤りがありました。正しくは〇〇です」訂正と一緒に権限外の返金を決める
損失の申出「ご申告の内容と経緯を確かめ、対応をお返事します」事実や責任が未確認のまま金額を決める

私に一番こたえたのは、こちらの案内ミスで実際の損失が出たケースでした。相手の言うとおりだからこそ、精神的にきつかったです。

謝罪を確認へつなげる

お詫びだけを繰り返しても、訂正や判断は先へ進みません。何に謝り、何が未確認で、誰が回答するかを分けるのが先です。

会社の落ち度には向き合います。補償の要否まで、その場の勢いで決めなくていいのです。

事実確認が要る回答は保留か折り返しにする

分からない内容は確認へ移します。先に埋めるべきなのは、相手の怒りより回答の根拠です。

私がすぐ上に上げていた内容
  • 金銭補償や法的な話
  • SNSや報道機関への連絡を示唆された案件
  • 重大な個人情報事故
  • SVの権限を超える例外対応

私の過去の相談対象です。SNSへの言及だけでカスハラとは決めず、次の順に確認へ移します。

STEP
確認する点を伝える

「先ほどの案内記録と、対応できる範囲を確認します」など、保留の目的を示します。

STEP
保留・折り返し・上位相談を選ぶ

手元で確かめられるなら保留、別部署の調査が要るなら折り返しです。権限を超える判断は上位者へ渡します。

STEP
次の回答の担当と予定をそろえる

担当と連絡方法を伝え、予定は確約できる範囲にします。回答時期を決められないときは、次の連絡の取り方も相談の対象です。

交代後に迷ったら、未確認の点を1つ言葉にしてから確認へ移ると進めやすくなります。

かなめ

早く終えたい焦りはありました。でも、約束を増やすほど後が重くなります。

コールセンターSVのクレーム対応を切り上げる線引き

対応範囲の説明・終了意思・記録と上位共有の3点

SVのクレーム対応の引き際は、長さだけでは決まりません。苦情への対応と、受け続けられない言動への対応を分けて考えます。

読者

こちらにミスがあるなら、暴言も受け続けるしかない?

カスハラは要求と手段を分けて判断する

会社の落ち度と、受け続けられない言動は表のように分けます。訂正と対応者の保護は両方必要です。

スクロールできます
見る点確かめる内容次に整理すること
苦情の経緯案内ミス、不具合、説明不足があったか会社が訂正・回答すべき問題
要求の内容何を、どんな理由で求めているか応じられる範囲と判断者
手段・態様暴言、威圧、執拗な反復などの実際の言動会社の対応方針と安全確保
仕事への影響対応者や通常業務に何が生じているか救援、担当調整、上位共有
苦情を一律にカスハラ扱いしない

怒っているだけでカスハラと決めず、言動と経緯を合わせて判断します。障害のある人が合理的配慮を求める意思表明自体は、カスハラに当たりません。

苦情とカスハラを分ける考え方は、厚生労働省のカスハラ対策の詳細リーフレットでも扱っています。

正当な補償の検討も、暴言等から人を守る相談も進めます。両方とも会社の仕事です。

同じ説明が続く電話は終了前の3点をそろえる

同じ話が続いても、SVだけで新しい対応を作る必要はありません。説明が尽きたら、会社として区切る判断へ戻します。

私が長く受けた電話と消耗

私の一番長い対応は3時間近くでした。何度も保留して確認し、最終的には上席まで上げました。

電話を切った後は、本当にぐったりしました。長く話せたことを、対応の良さには数えたくありません。

提示できる対応が変わらない場面では、私は案内の範囲を伝えていました。

私が案内の範囲を伝えていた言葉

「ご案内できる内容は以上となります」

この一言だけで通話終了を決めず、会社の方針に沿って次の3点をそろえます。

終了前にそろえる3点
  • 説明:対応できる範囲と、応じられない理由を伝えたか
  • 終了の意思表示:会社の方針と判断者を確かめ、終了を伝えるか
  • 記録と上位共有:言動、説明、終了の経緯を会社に残せるか

3点は実務上の準備で、通話終了の法定条件ではありません。厚労省の「30分」も、説明後に膠着した場面の対応例です。

本項に記載の対応時間(30 分、1 時間)はあくまで一例であり

引用:厚生労働省「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル」

具体的な時間は、業種等を踏まえて各企業が決めます。危険なときは時間を待たず、安全確保と緊急対応へ移ります。

言い方の例・会社の終了方針に沿う場合

「対応できる内容と理由は、先ほどお伝えしたとおりです。同じ内容のご案内となるため、本日の通話は終了いたします」

未回答の正当な申入れは、扱いを会社で決めます。終話と案件の放置は別です。

かけ直しには窓口と会社の回答をそろえる

再入電が続く案件は、会社の回答をそろえます。前の対応記録が、次の担当への引き継ぎです。

再入電に備えて共有する内容
  • 前回の要求と、すでに回答した内容
  • 未解決の事項と、引き続き確認する担当
  • 通話を終えた経緯と、上位者の判断
  • 次の連絡を受ける窓口と、担当者が答える範囲

窓口の一本化は上位者と方針を決めます。単なるかけ直しまで、一律に拒む扱いにはしません。

終話の判断者が曖昧なとき

案件の記録を添え、誰が通話終了を判断するかを上位者へ確かめます。同じ案件の再入電を、どこが受けるかも一緒に決める相談です。

かなめ

何時間でも話すのが誠実、ではありません。引き際にも会社の判断が要ります。

終話後のコールセンターSVのクレーム対応は記録から

終話後の事実記録・部下の状態確認・SVの休息

SVのクレーム対応は、終話後も案件と人へのフォローが残ります。経緯を追える記録と、対応者を支える相談を組にします。

読者

記録も次の電話も待っている。終わった後は何を先にする?

対応記録は感想より発言と経緯を残す

記録するのは「悪質だった」という感想より、何が起きたかです。項目の例を表にまとめています。

スクロールできます
記録する項目残す内容
事実と経緯起きたこと、確認できた時刻や経過、記録の場所
要求と発言何を求め、どんな言動があったか
会社の案内説明した範囲、訂正、約束した内容
確認と判断保留の理由、相談した上位者、受けた指示
終話の経緯終了を伝えた内容と、その後の対応予定
引き継ぎ先未解決事項、担当、再入電時の窓口

発言と解釈は分けます。記憶が曖昧な部分は、正確な引用として扱いません。

記録を渡すときの確認
  • 録音や通話記録の場所を、必要な担当者へ共有する
  • 確認できた事実と、自分の判断・推測を分ける
  • 録音や個人情報は社内ルールに従い、個人端末へ持ち出さない

すぐ書き切れなければ、未回答の点と引き継ぎ先から残します。部下への救援も後回しにしません。

オペレーターの振り返りの前に状態を確かめる

終話直後は本人の状態を確かめます。振り返りは、落ち着いて話せる状態で扱います。

私が落ち込んだ部下にかけていた言葉

落ち込んだオペレーターには、「何を言われた?」ではなく「大丈夫?」から入っていました。その後に録音を一緒に聞いていました。

本人に非がなければ、伝えていたのは「これはあなたの対応が悪かったわけではない」という言葉です。

必要な配慮も含め、次の順でフォローを考えます。

STEP
本人の状態を確かめる

話せる状態か、次の応対へ戻れる状態かを聞きます。クレームの再現を最初から急がせません。

STEP
必要な配慮を上位者と調整する

担当交代や業務の調整が要る場合は、その判断ができる人へ相談します。SVの手元だけで抱えない流れです。

STEP
録音と記録を基に振り返る

誤案内、引き継ぎの抜け、相手の言動を分けます。本人に責任のない部分まで、指導の課題にしません。

相手の言動まで本人の反省で解決させるのは、私は違うと考えます。

SV自身の消耗も上司への共有に含める

SV自身も支援を受ける側です。案件を引き取れたからといって、負担が消えるわけではありません。

私自身の切り替え方

私は一度席を離れ、水を飲んでいました。5分だけでも別の場所へ移り、前の感情を引きずらないよう切り替えていました。

休む長さを一律に決めず、状態と業務の偏りも相談に含めます。伝える材料の例は3つです。

SV自身について共有するメモ
  • 対応後の状態:次の電話や判断へ戻りづらい状態があるか
  • 業務の偏り:同じSVに2次対応が集中していないか
  • 必要な救援:交代、確認作業の分担、業務量の調整が要るか

記録と必要な救援を、一緒に上司へ相談します。部下への指導全体で悩む人は、続け方の4項目も使えます。

参考記事:コールセンターSVが使えないと悩む人へ|続けるか決める4項目

かなめ

部下を守ったSVだけ、守る人がいない。その状態にはしたくありません。

コールセンターSVのクレーム対応を続けられる条件

支援の有無で練習と救援の要求を分ける図

SVのクレーム対応で分けたいのは、練習で変えられる部分と会社が整える部分です。救援が機能するなら、まず続け方を直せます。

読者

慣れれば楽になるのか、そもそも体制がないのか分からない。

引き継ぎと救援が機能するなら続け方を直す

上位相談や業務調整を受けられるSVは、社内改善からです。つらさだけで転職を急ぐ必要はありません。

部下SVを支えた経験

管理者として、大きなクレームが続いて自信をなくしたSVを見ていました。業務量を減らし、3か月ほどフォローしたら立ち直りました。

私にはSVと営業マネージャーを合わせて14年の経験があります。支える側で取った対応は、業務量の調整でした。

スクロールできます
状況・原因向く対応次にやること
一時的な不足一時的な経験不足で上位相談は使えるなら、職場で続けながら練習する引き継ぎメモで受け渡しを練習
体制の問題終了方針や救援先がないという構造の問題なら、社内で判断と保護の体制を求める今回の案件で足りなかった点を相談
保護されない社内で相談しても保護につながらないなら、労働問題として外へ相談する案件と社内相談の経緯を整理

何も変えず抱えるのと、支援を使って続けるのでは条件が違います。相談先があるなら受け渡しの練習からです。

終了方針がないなら上司へ判断者を求める

終了を誰も判断せず、現場に収束を任せるなら体制の問題です。SVの説得力だけでは埋まりません。

会社へ求める対応の根拠

事業主には、カスハラの防止措置を講じる義務があります。根拠は、厚生労働省のハラスメント対策の案内です。

上司には、判断が止まった箇所を具体的に伝えます。相談の言い方の例です。

言い方の例・上司への相談

「同じ説明が続いたとき、終了を誰が判断するか決めたいです。今回の経緯を見ながら、相談先と終了の伝え方を確かめたいです」

会社とそろえる内容
  • SVの権限を超えたときの相談先
  • 通話終了を判断する人と、使う社内方針
  • 同じ案件が再入電したときの窓口と回答
  • 対応者への救援、業務調整、相談の受け手

方針が曖昧なら、まず判断者を確かめます。次の電話の途中で相談する先を作るためです。

社内で守られないなら記録を持って外へ相談する

社内で守られなければ、労働問題として社外へ相談できます。辞めると決める前でも使える入口です。

職場の問題を相談する窓口

総合労働相談コーナーは、予約不要で利用無料です。専門の相談員が面談か電話で対応します。

伝えたい内容を、手元でまとめておくと話しやすくなります。

相談前に整理するメモの例
  • 職場で受けている言動と、業務への影響
  • 会社へ相談した内容と、返ってきた対応
  • 求めている保護と、まだ決まっていないこと

顧客の電話を代行する窓口ではなく、職場の相談先です。会社へ求める対応を整理するために使えます。

相談先を選ぶ順序

社内で動けるなら、今回足りなかった判断や救援を上司へ相談します。社内で保護されない人の次の一手は、外の相談窓口です。

相談先や権限以外にも職場の条件を見直したい人は、避けるべき5条件から整理できます。

参考記事:コールセンターSVはやめとけ?半分正解|避けるべき職場の5条件

かなめ

続けるなら、助けを呼べる条件で。耐える力だけを増やす必要はありません。

クレームの2次対応で迷うSVのよくある質問

読者

同じ場面でまた迷いそう。判断するところだけ見返したい。

SVへの交代を断ってもよいですか?

顧客の交代要求には、会社の役割と交代基準に沿って対応します。要求されたからといって、補償などの権限が増えることはありません。救援が要る部下をそのままにせず、対応できる管理者や窓口を確かめます。引き継ぐ項目は交代前の確認で見返せます。

クレーム対応は30分で切ってよいですか?

30分は、通話開始から一律に切ってよい法定基準ではありません。説明後に膠着した場合の対応例で、具体的な時間は各企業が決めます。危険を感じる場合は時間待ちをせず、安全確保と社内の緊急対応へ移ります。会社の方針と照らす際は、終了前の準備が確認先です。

録音がないと対応記録は残せませんか?

録音がなくても、確認できた事実や案内、対応の経緯は残せます。記憶が曖昧な発言は、正確な引用として書きません。要旨と確認済みの内容を分け、時刻や報告先も記録します。項目を探すときは終話後の記録へ戻れます。

同じ顧客から何度も電話が来るときはどうしますか?

必要なのは、会社として記録と回答方針をそろえ、上位者と窓口を決めることです。担当が変わるたび、新しい約束を足さないようにします。再入電の多さだけで一律に拒否せず、未回答の点も共有します。対応の確認先は、かけ直しへの備えです。

かなめ

迷ったら、次の一手だけ戻って見れば十分です。全部を暗記しなくていいですよ。

次の2次対応を1人で抱えない準備をする

SVの2次対応に必要なのは、受ける準備と会社へ判断を返す出口です。納得するまで1人で受け続ける必要はありません。

読者

全部は変えられないけれど、次の電話の前に1つなら動けそう。

今日選ぶ行動は、困っている箇所に合わせて1つで十分です。

スクロールできます
あなたの状態今日1つやること
引き継ぎの抜け引き継ぎに抜けがあるなら、4分類のメモを手元に用意する
第一声・確約第一声や確約で迷うなら、言い方の例と、自分の回答権限を見比べる
判断者がいない引き際を決める人がいないなら、案件記録を添えて終了の判断者を上司へ聞く
終話後もつらい対応後も部下や自分がつらいなら、必要な救援や業務調整を相談する
社内で守られない社内に相談しても守られないなら、社外の労働相談へ話す内容を整理する

支援が機能する人は続け方を直す。方針がない人は社内で動き、守られない人は外へ相談する。

次の電話までに残しておくもの
  • 前任者の約束と、まだ分かっていないこと
  • 自分が回答できる範囲と、相談する相手
  • 対応後に記録を渡す先と、救援を求める先

部下もSVも、救援を受けながら次の電話へ向かえる。1人で受け止め続けない現場を、私は大事にしたいです。

かなめ

受ける人だけに覚悟を求めない。支える人まで決まって、準備が整います。

対応の工夫だけでは勤務を続けられず、まず役職変更を考える人は、辞める範囲を整理できます。

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社内で保護や改善につながらず、外の仕事を考える人は、管理経験をつなげる行き先から検討できます。

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この記事を書いた人

元コールセンターSV・営業マネージャー。新入社員のオペレーターから入り、リーダー、SVを経て営業マネージャーに。SVと営業マネージャーを合わせて14年、常時およそ50席・配下のSV約10名を見てきました。これまでの部下は延べ1,000人以上です。今は現場を離れ、管理者の側から「SVのつらさの正体」と「続ける・辞める・次の行き先」を本音で書いています。

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