読者毎日しんどい。でも同期のSVは普通に回してる…。私が向いてないだけ?
応答率・当日欠勤・クレームの2次対応。結論から言うと、このきつさのうちあなたのせいと言えるのは、3種類のうち1つだけです。
- きつさは「一時的」「自分の抱え方」「センターの仕組み」の3種類に分かれる
- 自分のせいと言えるのは抱え方だけ。ここは明日から軽くできる
- 仕組みのきつさは頑張っても消えない。数字で上に伝え、変わらなければ動いていい
- どれに当たるかは、3つの質問で決まる
私も昔は、全部自分の力不足だと思い込んでいました。読み終わるころには、続けるか動くかを自分で決められます。
まずは自分のきつさがどれに近いか、ざっくり当ててみましょう。
| きつさの種類 | こんなとき→まずやること |
|---|---|
| 一時的 | SVになって数か月・繁忙期・大きなクレームが続いた時期 →時期を区切って続ける |
| 自分の抱え方 | 周りのSVは帰れるのに、自分だけ「確認します」の宿題がたまる →人に任せる・線を引く |
| センターの仕組み | 当日欠勤の穴をSVが電話で埋める・ひとりSVの時間帯がある →記録をつけて上に相談→だめなら動く |
私はSVのあと、SVを束ねる側に回りました。潰れかけたSVを支える側にいた目で、上に通る数字の出し方まで書きます。
かなめ/コールセンターSVの教科書 運営。元コールセンターSV・営業マネージャー。
コールセンターでSVと営業マネージャーを合わせて14年。営業マネージャーとして常時およそ50席・配下のSV約10名を見てきました。これまでの部下は延べ1,000人以上です。その管理者の側から、「そのきつさは本人のせいか、センターの仕組みのせいか」を切り分けて書いています。
当サイトの記事は、日本コンタクトセンター協会:コンタクトセンター企業 実態調査、厚生労働省:管理監督者の範囲の適正化、厚生労働省:カスタマーハラスメント対策の指針、厚生労働省:職業紹介事業に係る法令・指針、e-Gov法令検索:職業安定法 等の公的データ・業界団体の調査と、運営者自身のコールセンター管理者としての実務経験、編集方針に基づくものです。
コールセンターSVがきついのは自分のせい?答えは3種類





正直、私の要領が悪いだけな気がしてる…。
先に答えると、自分のせいの分と会社のせいの分が混ざっています。分ける鍵は、きつさの種類です。
きつさは一時的・抱え方・仕組みの3種類に分かれる
SVをやっていて一番きつかったのは、次の3つでした。
| No. | 一番きつかったこと | 種類の目安 |
|---|---|---|
| 1 | 人間関係 | 一時的〜抱え方(慣れと関わり方で変わる) |
| 2 | 数字の責任 | 抱え方〜仕組み(目標しだい) |
| 3 | 自分でコントロールできない問題まで責任を持つこと | 仕組み |
やっかいなのは3つ目です。システム障害でも人手不足でも、お客様から見れば責任者はSVです。
3つ目は、本人がいくら頑張っても消えません。ここを自分のせいにすると、人は潰れます。
全部背負う真面目な人ほど潰れるのが14年の実感
SVを見る側に回って、潰れていく人に共通点があると気づきました。
責任感が強すぎる人。これ、本当に多かった。
- 立場:オペレーター、リーダーを経て25歳でSVに。ふだん20〜30人、多い時期は50人前後を見ていた
- やり方:問題は全部自分で抱える。それが責任感だと思っていた
- その後:SVを2年ほどやって営業マネージャーへ。今度はSVを見る側に回った
- 学び:管理は、人を使って解決する仕事
…と偉そうに書いてますが、私も全部抱え込んでいたSVです。
種類が分かれば続けるか動くかは自然に決まる
きつさは軽くなかった。それでも辞めなかったのは、残る理由がはっきりしていたからです。
- 育てているメンバーを、途中で置いていけなかった
- もう少しやれば、次の役職に上がれる時期だった
理由があったから、しんどい日も我慢の意味が分かりました。種類が分かれば、残るのも動くのも自分で選べます。
どの種類かは、冒頭の診断か、このあとの3つの質問で決まります。
コールセンターSVのストレスが辛い5つの場面


「全部きつい」のままでは、手の打ちようがありません。まずは何が一番つらいのかを特定しましょう。
SVのストレスは、だいたい次の5つの場面に集まります。
| 場面 | よくある状態 | 種類の目安 |
|---|---|---|
| 数字 | 応答率が目の前で落ちる/会議で原因を聞かれる | 波なら一時的、目標が無理なら仕組み |
| 時間 | 休憩が後回し/問題の日に残業が跳ねる/休みの日も連絡 | 繁忙期だけなら一時的、毎月なら仕組み |
| クレーム | 2次対応が続く日がある/長い対応がある | 波なら一時的、1人で全部受ける体制なら仕組み |
| 板挟み | 上の目標と、現場の「もう無理」の間に立つ | 抱え方〜仕組み |
| 人手不足・障害 | 当日欠勤でシフトが崩れる/最後はSVが電話に入る | 仕組み |
一番こたえている行に、印をつけながら読み進めてください。
応答率は目の前で落ちるのが一番こたえる
受電の応答率(かかってきた電話に出られた割合)と、架電の成約率。この2つが一番のプレッシャーでした。



落ちていく数字を、席も立てずに見てるしかないんですよ。
しかも見張るものは1つじゃない。営業時間中ずっと、次の4つを追います。
- 入電状況
- 成約率
- エスカレーション(上への引き継ぎ)
- 質問対応
昼休みが16時になり残業は問題が起きた日に跳ねる
昼休みが15時や16時になる日は、普通にありました。16時って、もう昼じゃないですよね。



今行こうと思った瞬間に、エスカレーションが来るんですよ。
残業も同じ形です。毎日遅いというより、問題が起きた日に一気に伸びる仕事でした。
休みの日や夜の連絡も、多い時期で月2〜4回。管理職になってからは、もっと増えました。
クレームの2次対応は件数より焦りがきつい
2次対応(オペレーターに代わってお客様と話すこと)で重かったのは、件数より早く終わらせたくなる自分の焦りでした。
- 相手はまだ話したいのに、結論を急いだ
- 解決策は正しかった。でも「話を聞いてもらっていない」と感じたお客様は収まらない
怒鳴られるだけなら、まだ耐えられる。こっちに非があるクレームのほうが、ずっと引きずりました。
上は数字・現場は無理と言う板挟みが毎日続く
SV同士の愚痴の定番は、まず「人が足りない」。次に多かったのが、この2つです。



また急に数字の目標変わったよ…。



この資料、本当に必要?
上の方針は急に変わる。それを現場に下ろして、「もう無理です」を受け止めるのもSVです。
当日欠勤の穴は最後にSVが埋めることになる
シフト作りもSVの仕事です。一番大変なのは希望休ではなく、当日の欠勤でした。



必要人数ぎりぎりの日に3人休むと、一気に崩れます。
応援を頼み、延長できる人を探して、最後はSVが電話に入る。
人が採れないのは、あなたのセンターだけの話ではありません。
「やや苦労している」が最も多く29社、次いで「苦労している」が26社となった。
合わせると、回答した67社の82.1%が採用に苦労しています(答えたのは運営を請け負う協会会員)。
欠員をSVの電話で埋め続けるのは、仕組みの問題です。印をつけた場面を持って、次の3つの質問へ進みましょう。
SVのきつさが自分のせいか見分ける3つの質問


SVのきつさは甘えなのか、職場がおかしいのか。3つの質問に順番に答えるだけで、線が引けます。
| No. | 質問 | Yesなら | Noなら |
|---|---|---|---|
| ① | その原因が去ったら、きつさは消える? | 一時的。期限を決めて続ける | ②へ |
| ② | 他のSVは平気で、自分だけ限界? | 抱え方。やり方を変えれば軽くなる | ③へ |
| ③ | 上に上げたのに、直らなかった? | センターの仕組み。あなたの努力の外 | まだ上げていないなら、先に数字で上げる |
原因が去ったら消えるなら「一時的」なきつさ
- SVになって数か月の、分からないことだらけの時期
- 繁忙期や、新人がまとめて入った時期
- 大きなクレームが続いた時期
SVとマネージャーをやってきて、本気で辞めたいと思ったのは3回くらいです。



軽い「もう嫌だ」なら、数え切れません。
数え切れない方は「波」、本気の方は「底」でした。波は、原因が去れば引いていきます。
波のきつさなら、期限を決めて続ける価値があります。「繁忙期が明ける月まで」のように、終わりの日を先に決める。
他のSVは平気で自分だけ限界なら「抱え方」のきつさ
同じセンター、同じ条件なのに、自分だけ仕事があふれる。こんなサインが出ていたら、抱え方を疑ってください。
- 自分が休むと止まる仕事がある
- 任せるより、自分でやったほうが早いと思ってしまう
- 「確認します」と言ったまま、返せていない案件がある



それって結局、私がダメってことじゃ…。
違います。抱え方は性格ではなく「癖」なので、変えられます。
他人のミスにすぐイライラする人は向いてない、と思っていました。でも、その癖を自覚して変わったSVもいました。
上に上げても直らないなら「センターの仕組み」のきつさ
3つ目の質問が一番大事です。何を報告しても、毎回「現場の工夫」で片づけられるセンターは変わりません。
「ただ業務量がどこよりも多い上に社員が他の案件に比べ私1人しかいないので割に合ってない状況です。」(Yahoo!知恵袋)



いや、無理でしょ。ひとりSVで回す前提が、そもそもおかしいんです。
国が仕事のストレスを判断する表でも、この状態はストレスの強さ「中」の例に挙がっています。
複数名で担当していた業務を1人で担当するようになり、業務内容・業務量が増加するとともに、職場の支援が少なく業務に係る相談や休暇取得が困難となった
同じ表では、「客観的に相当な努力があっても達成困難なノルマ」も負荷を重くする事情です。誰がやっても届かない目標なら、問題は目標の置き方にあります。
迷惑行為を会社に相談して改善されないことも、負荷を重くする事情です。「会社に相談しても又は会社が迷惑行為を把握していても適切な対応がなく、改善がなされなかった」(同じ心理的負荷評価表より)
センターを移っただけで、きつさが軽くなったSVも見てきました。どんな職場だったかは、後半で書きます。
迷ったら国のストレスチェックで仕事と支援を分けて測る
3つの質問で答えに迷うなら、外の物差しで一度測るのも手です。
厚労省のこころの耳「職場のストレスセルフチェック」は、登録なしで受けられます。
- 質問は全部で57問
- 「仕事について」と「周りの方々について」が別のSTEPに分かれている
- 厚労省の「職業性ストレス簡易調査票フィードバックプログラム」に基づいている
見るのは、仕事の欄だけが重いのか、周りの支援の欄も薄いのか。両方なら、仕組み寄りです。
3つの答えと、印をつけた場面がそろえば、あなたのきつさの種類は決まります。
自分の抱え方が原因のきつさは今日から減らせる





変えるって言っても、毎日バタバタでそんな余裕ないよ…。
抱え方のきつさは自分で変えられるぶん、一番早く楽になれる種類です。
余裕のない日でも試せる手を、4つに絞りました。全部やらなくていい、1つで十分です。
抱え込むのをやめて仕事が回る状態を作る側に回る
やり直せるなら、私はもっと人に任せます。



「自分でやったほうが早い」が、結局一番遠回りでした。
管理者の仕事は、抱えることより仕事が回る状態を作ることです。
手始めに、自分しかできない作業を1つ選んで、誰かに教える日を決めてしまいましょう。
| 抱えるSV | 回すSV |
|---|---|
| 欠員が出たら、まず自分が電話に入る | 誰に応援を頼むかを先に決めておく |
| 判断を全部自分で持つ | 任せる範囲を部下に伝えておく |
| 自分しかできない作業がある | その作業を、誰かに教えてある |
「確認します」で止めずに必ず回答を返す



「確認します」ばかり言っていると、信用されないんです。
オペレーターから「使えない」と思われたと感じたのは、回答に時間がかかったときでした。
分からないのは仕方ない。嫌われるのは、答えを返さないことのほうです。
- 失敗:クレームでお客様に譲歩しすぎた。社内ルールでできない約束をして、あとで訂正してさらに怒らせた
- 打ち手:「できるか確認してから約束する」を徹底した
まずは止まったままの「確認します」から片づけてください。答えが出ていなくても、途中経過を返すだけで違います。
クレームは「ご案内できる内容は以上」で線を引いていい
同じ主張の繰り返しになって、出せる対応が変わらない。そこまで来たら線を引きます。



何時間も話し続けるのが、誠実な対応じゃないですからね。
線を引く一言は「ご案内できる内容は以上となります」。国のカスハラ指針の例とも同じ考え方です。
労働者から十分な説明を行った上で、なお繰り返しの要求が続く場合には、一定の時間の経過をもって退店を求めたり、電話を切ったりすること。
説明を尽くすために、代わる前には次の5つを頭に入れていました。
- 何が起きたか
- 何を案内したか
- お客様の要求
- こちらに明確なミスがあるか
- すでに何を約束したか(ここが要)
1本終わったら5分だけ席を離れて感情を切る
きついクレームを切ったら、一度席を離れます。水を飲んで、5分だけでも別の場所へ。



すぐ次の電話を取ると、前の感情を引きずるんですよね。
落ち込んだオペレーターには、「何を言われた?」より先に「大丈夫?」と聞いていました。同じことを自分にもします。
- まず「大丈夫?」と自分に聞く
- 録音を聞き直して、何が起きたかだけ整理する
- 非がないなら、「自分の対応が悪かったわけじゃない」とはっきり言う
抱え方が変わると、こんな余地が出てきます。
- 自分が休んでも回る仕事が増えて、休みの日にスマホを置いて出かけられる
- 「確認します」の宿題が減って、定時に近い時間に帰れる日が増える
- クレームのあとに切り替えられて、夜に思い出して眠れない日が減る
コールセンター管理者がきつい職場は数字で上に上げる





人を増やしてって何度も言った。でも何も変わらないんだよね…。
コールセンター管理者がきつい原因が仕組みなら、本人が頑張っても変わりません。変えられるのは、上に出す材料だけです。
マネージャーから見ると「人を増やして」は通らない
SVからマネージャーに上がって、見える景色ががらっと変わりました。
- SV:今日の現場
- マネージャー:来月・来期の組織(人員計画・採用・予算・売上・クライアントとの交渉)
上の物差しは「来期」と「予算」です。10人増やしたくても、単純には増やせません。
上が動けるのは、来期の数字に置き換えられる材料が届いたときです。



…SV時代の私が聞いたら、正直ムカついたと思います。でも本当なんです。
管理者の悩みは残業・欠勤・2次対応の3つの数字で伝える
コールセンター管理者の悩みは、気持ちより数字で出したほうが通ります。出すのは次の3つです。
| 数字 | 数え方 | 上に出す形の例 |
|---|---|---|
| 残業時間 | 月ごとに記録 | 「上限を超えた月が、年に◯回」 |
| 当日欠勤 | 日ごとの人数と、崩れた時間帯 | 「必要人数を割った日が、月に◯日」 |
| 2次対応 | 件数と、1件ごとの対応時間 | 「SVが電話に縛られた時間が、月に◯時間」 |
時間外労働の上限は、法律で原則月45時間です(厚生労働省の解説)。
臨時的な特別の事情があり、労使で特別条項を結んでいれば、年6か月まで超えられます。だから超えた月があっても即違法ではありません(それでも月100時間未満などの上限はあります)。
それでも「上限を超えた月の数」は、上に見せる立派な物差し。出し方は次の3段階です。
残業・当日欠勤・2次対応の3つを、その日のうちに書く。
例「欠勤で休憩が取れなかった日が月◯日」。
出すときに「いつまでに返事をもらえますか」と一言足す。
クレームの1人対応は国の指針でも避ける例
上に出すときの根拠になるのが、国のカスハラ指針です。1人で対応させないことを、例に挙げています。
可能な限り労働者を一人で対応させないこと。また、必要に応じて当該労働者に代わって管理監督者等が対応すること。
手に負えないときは、本社・本部に共有して指示を仰ぐことも例に入っています。カスハラ対策は、すでに会社の義務です。
運営を請け負う会社でも、対策はまだ途中です。「既に対応している」が半数を超えたのは、社内の報告・連携体制の1項目だけでした(協会の実態調査)。
体制が追いついていないなら、黙って抱えず、上げてください。
STEP3でもらった期限までに返事が無ければ、それが答え。そのセンターが避けるべき職場の5条件に当たるかは、こちらで確かめてください。
参考記事:コールセンターSVはやめとけ?半分正解|避けるべき職場の5条件
SVが最悪・底辺と思えたときの選び方は4つ





印をつけたら、ほとんど「仕組み」だった。じゃあ私、どうすれば…。
SVが最悪だと思える日でも、選べる道は4つあります。休む・社内で動く・外に出る・続けるです。
4つの道と、迷ったときの相談先です。
| 道 | 窓口・やり方 | 費用 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 休む | 有休・休職 | 休職中の給料は会社の規則しだい。傷病手当金あり(下の箱) | 眠れない・休みの日の連絡が怖い人 |
| 社内で動く | 上司に相談(業務を減らす/降りる・異動する) | 無料(手当や役職の扱いは会社の規則しだい) | 抱え方か仕組みか分からない人/SVだけが嫌な人 |
| 迷ったら | 国の無料キャリア相談 | 無料・60分・在職中もOK(事前にジョブ・カードを作る) | 続けるか動くか整理したい人 |
| 外に出る | ハローワーク | 全国どこでも利用は無料 | 地元で探したい人 |
| 外に出る | 有料のキャリアコーチング | 数十万〜100万円超のものも(料金の一例) | お金をかけて考えを整理したい人(求人紹介はなし) |
| 外に出る | 転職エージェント | 求職者は原則無料(職業紹介事業の業務運営要領) | 仕組みが変わらず、外を考え始めた人 |
| 続ける | 期限を決めて続ける | 無料 | きつさが一時的な人 |
順番は心と体が先。SVだけが嫌なら社内、仕組みが変わらないなら外です。
一時的なきつさなら、表の最後の行だけ見ればいい。終わりの月を決めておきましょう。
眠れない・スマホが怖いならまず休む
一番忙しかった時期は、寝ても仕事の夢を見ました。



眠りまで仕事に取られ始めたら、もう黄色信号です。
眠れない、休みの日の着信が怖い。そこまで来たら、続けるか辞めるかを決める前に休んでください。
休職できずに辞めることになっても、先に休んでから動いた例があります。
- 28歳女性・SV約2年。在職中に動く余裕がなく、一度退職
- 1か月ほど完全に休んでから、次を探し始めた
- 約2か月後に、別のコールセンターへ
- 空白は「長時間勤務が続いたので一度休んだ」と説明。20代でSV経験もあり、大きな不利にはならなかった
誰かに話したいなら、こころの耳の相談窓口があります(匿名・無料)。電話・SNS・メールから選べ、電話は平日17〜22時、土日10〜16時です(祝日・年末年始を除く)。
- 協会けんぽの傷病手当金は、1日あたり支給開始日以前12か月の標準報酬月額の平均÷30×3分の2
- もらえるのは連続3日休んだあとの4日目から、通算1年6か月まで
- 条件は「業務外の病気やケガ」。仕事が原因の不調なら、労災の扱いになることがある
SVだけが嫌なら社内で降りる・異動する
会社は嫌いじゃない、しんどいのはSVという役割だけ。それなら、社内で動く道があります。
上司に切り出すときは、次の3点を押さえておくと話が早く進みます。
- 「会社は辞めたくない。SVの役割がきつい」と分けて伝える
- 移りたい仕事を、1つ挙げておく
- 手当や役職の扱いは、会社の規則を見てから決める
迷うなら、職業紹介をしない国の無料キャリアコンサルティングで、残るか動くかを整理するのも手です。
仕組みが変わらないなら外に出ていい
数字で出しても、相談しても変わらない。そのセンターで消耗し続ける理由は、もうありません。



でも転職エージェントって、合わない求人を押しつけられそう…。
応募するかどうかは、最後まで自分で決められます。
ただ、紹介を断られる場合もゼロではありません。
求人内容と自身の経験・スキルがマッチしていない場合は、希望しても求人を紹介してもらえなかったり、応募できなかったりするケースはあります。
紹介が無いのは、その会社の手持ちに合う求人が無かったというだけ。
前半で触れた26歳・SV1年半の男性も、きついのは自分の能力不足だと思っていました。移った先は、こんなセンターでした。
- シフト作りと採用の作業が、SVの手から離れる(別の部署が担当)
- SV1人が見る人数が少なく、分担がはっきりしている
きつさの原因は、本人ではなく運営体制のほうでした。
「底辺」と言われる仕事も外では管理職経験として通じる
「SVなんて底辺」と言われて、傷ついたことがある人もいますよね。実際、こんな声もあります。
「学が不要で、給与も低いので、底辺に近い仕事だと思います。」(Yahoo!知恵袋)
正直、中を知らない人の言葉です。
私も家族や友人には、「電話に出る人の責任者」くらいに思われていました。実際にやっていたのは、この4つです。
- 労務管理
- 数字の管理
- 採用と教育
- クレーム処理
人と数字の管理、教育、クレーム対応、改善活動。この中身は、業界が変わっても使えました。
外に出ると決めたら、SVの経験の使い道はこちらにまとめています。
参考記事:コールセンターSVから転職|管理職のまま行ける先は3種類
コールセンターSVのきつさでよくある質問
SVのきつさについて、よく聞かれる質問に答えます。
きつさの原因を切り分けてから続けるか動くか決めよう
コールセンターSVのきつさは、種類を切り分けてから決める。これが結論です。
- きつさが一時的なSV → 続ける(終わりの日を決めて)
- 抱え方が原因のSV → 任せる・線を引く
- 仕組みが原因のSV → 数字で上に出す。変わらなければ社内で動くか、外に出る
- 眠れないほど限界のSV → まず休む
- 3つの質問に答えて、種類を決める
- 種類に合う打ち手を、明日のシフトで試す
- 仕組みが原因なら、1か月分の数字をメモして上に出す
定時に近い時間に帰れる日、スマホを置いて出かけられる休日、仕事の夢を見ずに眠れる夜。
どの種類のきつさにも、そこへ戻る余地はあります。まずは3つの質問から始めてください。




