読者モニタリングも2次対応も回してきたのに、自己PRは「頑張りました」で止まってます…。
この記事では、コールセンターから転職するSVの自己PRを、300字版と面接の1分版に仕上げます。深掘りへの答え方まで決めます。
結論から言うと、SVの自己PRは深掘り5問の答えを先に作り、その答えだけで組めば崩れません。
- 「コミュニケーション力」は書かなくていい。書くのは人数・自分の判断・前後の数字
- 書類は300字、面接は1分。1分版は成果の数字を1つに絞る
- 質問は書類の5つの文に1問ずつ来るので、準備は5問で足りる
- モニタリング(通話を聞いて指導すること)も2次対応(オペレーターから代わるクレーム対応)も、自分が決めたことまで書けば強みになる
- 応募職種で変えるのは前に出す話と最後の1文の2か所だけ
- 応募先が決まっていないなら、自己PRより先に続けるかを決める
ここまで作れれば、「具体的には?」と来た瞬間も頭が白くなりません。「録音を聞き比べたんです」と、口が先に動きます。
全部読まなくて大丈夫です。自分の状況に近い行からどうぞ。
| 状況 | 読むところと次の一手 |
|---|---|
| 書類が近い | 応募先が決まり、書類の提出が近い 読む:完成例と職種別4本 次の一手:自分の数字に入れ替えて300字にする |
| 面接が近い | 書類は出した・面接が近い 読む:深掘り5問と1分版 次の一手:5問の答えを声に出し、1分で言い切る |
| 数字が無い | 数字が無い・チームの成績が悪かった 読む:数字の扱い 次の一手:1人が変わった話か、原因を見つけた話で書く |
| 直せない | 自分で書いても直せない 読む:仕上げ方 次の一手:無料の添削か、エージェントの面接対策を使う |
| 応募先が未定 | 応募先が未定・辞めるかも迷っている 読む:仕上げ方の最初 次の一手:自己PRより先に、続けるか外に出るかを決める |
私はSVとして、オペレーターの採用面接に途中から同席し、現場の評価を出していました(最終決定はマネージャー)。その席に座った経験も踏まえて、崩れない自己PRの形を出します。
かなめ/コールセンターSVの教科書 運営。元コールセンターSV・営業マネージャー。
コールセンターでSVと営業マネージャーを合わせて14年。営業マネージャーとして常時およそ50席・配下のSV約10名を見てきました。これまでの部下は延べ1,000人以上です。その管理者の側から、「そのきつさは本人のせいか、センターの仕組みのせいか」を切り分けて書いています。
当サイトの記事は、日本コンタクトセンター協会:コンタクトセンター企業 実態調査、厚生労働省:管理監督者の範囲の適正化、厚生労働省:カスタマーハラスメント対策の指針、厚生労働省:職業紹介事業に係る法令・指針、e-Gov法令検索:職業安定法 等の公的データ・業界団体の調査と、運営者自身のコールセンター管理者としての実務経験、編集方針に基づくものです。
コールセンターSVの自己PR完成例|300字と面接1分版





型の説明はもういいので、そのまま使える例文がほしいんです…。
ですよね。説明はあと回しにして、コールセンターSVの自己PRの完成形から置きます。
崩れない自己PRは、強みの1行・担当範囲・自分の判断・前後の数字・応募先での使い道の5つがそろった300字です。
書類版は強みの1行と前後の数字で300字にする
まずは書類版から。成約率は、私の現場で実際にあった値です(時期とチームの規模は伏せています)。
私の強みは、落ちた数字の原因を見つけ、チームのやり方を変えて戻せることです。
コールセンターでは、( )人のオペレーターを直接見ながら、新人研修・OJT・月次の評価に関わってきました。
アウトバウンド(こちらから電話をかける営業)のチームで、成約率が約8%まで落ちた時期があります。
通話の録音を聞き比べると、成績の上位者と下位者でヒアリングの量に大きな差がありました。
そこでトークスクリプトと、モニタリングのやり方を変えています。約3か月で、成約率は11%台まで戻りました。
御社の(応募先の仕事名)でも、数字の差から原因を探し、チームのやり方に落とし込む形で貢献します。
地味に見えて、1文ずつに役割があるんですよね。面接で来る5つの質問に、先回りして答えています。
| 来る質問 | 答えている文 |
|---|---|
| ①何人? | ( )人を直接見てきた 質問:何人を、どこまで任されていた? |
| ②誰が? | 録音を聞き比べ、やり方を変えた 質問:それは、あなたが何をしたから? |
| ③前は? | 落ちた数字と、戻した数字・期間 質問:前はいくつで、何か月かかった? |
| ④失敗は? | 成約率が落ちた時期がある 質問:うまくいかなかったことは? |
| ⑤どこで? | 御社の( )でも貢献します 質問:うちのどの仕事で使える? |



「コミュ力」、1回も出てこないですよね。無くても全然困りません。
面接の1分版は数字を1つに絞って結論から話す
面接では、書類を丸読みしないでください。耳で聞く話は、指標が2つ3つと並んだ時点でもう頭に残りません。
「私の強みは、落ちた数字の原因を見つけて、チームのやり方を変えられることです。」
「コールセンターでは、チームの数字と新人の育成を任されてきました。」
「成約率が落ちたとき、録音を聞き比べて、差がヒアリングの量にあると気づいたんです。」
「トークとモニタリングを変えて、約8%から約3か月で11%台まで戻しました。」
「御社でも、数字の差から原因を見つける役割で力を出せます。どうやって差を見つけたかは、詳しくお話しできます。」
話したら、スマホのストップウォッチで計ってください。60秒を超えたら、前置きから削ります。
書類版との違いは、この4点です。
| 違い | 書類300字 | 面接1分版 |
|---|---|---|
| 成果の数字 | 前後の数字と期間まで書く | 1つの指標の前後だけ話す |
| 文の長さ | 1文40〜50字 | 短く切って、間を取る |
| 最後の1文 | 応募先の仕事名で閉じる | 「詳しくお話しできます」で深掘りを呼ぶ |
| やってはいけないこと | 「コミュ力」で行数を埋める | 書類の丸読み |
最後の「詳しくお話しできます」は、わざと深掘りを呼び込む一言です。来る質問が分かっていれば、掘られるほうが有利になります。



めんどくさくても、計るのだけはサボらないでください。
自分の自己PRは空欄5か所を埋めれば完成する
ここからは、自分の材料で同じ形を作ります。空欄は5か所だけなので、身構えなくて大丈夫です。
「私の強みは( )です」。決まらないなら、一番変えた仕事から1つ選ぶ。
直接見た人数( )人と、任された数字(応答率・AHT=1件の平均対応時間・成約率など)を分けて書く。
( )に気づき、( )を変えた。チームではなく自分がしたことを1つ書く。
( )から( )か月で( )へ。数字が残っていない人は、数字の扱いの章へ進む。
「御社の( )でも、( )の形で貢献します」で閉じる。
2番目は、センター全体の席数と混ぜないのがコツです。埋めた空欄は、冒頭の職務経歴書メーカーにそのまま流し込めます。
空欄1の強みがまだ選べない人は、こちらから。
参考記事:コールセンター転職の強みは電話じゃない|評価される経験6つ



5か所が埋まったら、白紙からはもう抜けています。
転職面接で崩れないコールセンターの自己PR|深掘り5問





書類は通るのに、面接で「具体的には?」って聞かれると固まるんです…。
ここで固まる人、めちゃくちゃ多いんですよ。ぶっちゃけ、コールセンターの自己PRの勝負は書類より面接の深掘りです。
面接官は自己PRの1文ずつ本人の話かを確かめる
面接は、書類に書いた内容をもとに質問が来る場です。1文書けば1問来る、と思っておいてください。
書類をもとに面接での質問がされます。記載内容とのくい違いがあると、信頼性を疑われてしまいます。
書類と口の話がずれた瞬間、ほかの文まで疑われます。だから書類は、口で同じことを言える範囲で書くんです。
深掘り5問は崩れる答えを知ってから答えを作る
書類の5つの文に1問ずつ来る、と考えれば準備は5問で足ります。崩れる答えと、崩れない答えを見比べてください。
| 質問 | 崩れる答え→崩れない答え |
|---|---|
| ①何人? | 質問:何人のチームを、どこまで任されていましたか? ✕崩れる:「センター全体で150席です」(席数と直接見た人数が混ざる)/人数がすぐ出てこない ○崩れない:「直接見ていたのは、ふだん20〜30人です。新人の研修と月次の評価も任されていました」 |
| ②誰が? | 質問:その改善は、あなたが何をしたからですか? ✕崩れる:「チームみんなで頑張りました」/「オペレーターから質問されたら答えていました」 ○崩れない:「録音を聞き比べて、上位と下位の差を見つけたのは私です。トークとモニタリングを変えました」 |
| ③前は? | 質問:改善前はいくつで、何か月かかりましたか? ✕崩れる:「改善の実績は特にありません」/書類より大きい数字が口から出る ○崩れない:「約8%から、約3か月で11%台です」と「約」「台」のまま答える |
| ④失敗は? | 質問:うまくいかなかったことは何ですか? ✕崩れる:「大きな失敗はありません」 ○崩れない:失敗→直したこと→それ以降の自分の基準、の順で話す |
| ⑤どこで? | 質問:その経験を当社のどの仕事で使えますか? ✕崩れる:「コミュニケーション力を活かして頑張ります」 ○崩れない:求人票の仕事名を出して、1文で答える |
一番崩れやすいのは②です。管理する側ほど、チームの成果と自分の行動をつい混ぜて話しちゃうんですよね。
外へ出てうまくいったのは、経験をチームの管理・新人育成・売上の管理として話せた人でした。



5問の答えを1行ずつメモしておくだけで、本番の落ち着きが変わりますよ。
「うまくいかなかったこと」は直した後まで話す
4問目は、いちばん答えたくない質問ですよね。でも、ここだけは別で準備してください。
「大きな失敗はありません」と答えると、振り返らない人に見えてしまいます。
失敗の話は、次の順で組めば崩れません。
- 何が起きたか
- どこがまずかったか
- 直したこと
- それ以降の自分の基準
私の失敗で組むと、こうなります。
「チームのみんなの前で、メンバーを注意してしまったことがあります。」
「内容は正しかったのですが、伝える場所がまずく、本人のプライドを傷つけてしまいました。」
「それからは、注意は基本的に1対1でしています。御社でも、指摘が必要な場面ほど、伝える場所を選んで話します。」
クレーム対応の失敗でも、同じ順で組めるんです。
SVになって2か月ほどのころ、お客様に譲歩しすぎて、社内ルールでできない約束をしたことがあります。それ以降は「できるか確認してから約束する」を徹底しました。



「で、今はどうしてるの?」まで言えたら、その失敗はもう武器です。
5問の答えを1行ずつメモし、4問目だけは声に出して1分で話してみてください。「電話以外に何ができますか」「業界未経験ですよね」と聞かれたときの返しは、こちらで扱っています。
参考記事:コールセンターの転職は不利?効くのは3場面だけ|元SVの本音
コールセンターから転職する自己PR|応募職種別の例文4本





CSも営業も受けるんですが、同じ自己PRを使い回していいんですか…?
コールセンターでの経歴は同じままで大丈夫です。全部を書き直す必要はありません。
自己PRの例文で職種ごとに変えるのは、前に出す話と最後の1文の2か所だけです。
| 職種 | 前に出す話 | 最後の1文の向き |
|---|---|---|
| CS | 2次対応で収めた話 | 同じ問い合わせを減らす |
| 営業・IS | トークを直した話 | 成約につながる聞き方を広げる |
| 研修・人事 | 人を独り立ちさせた話 | 採用した人が残る仕組みをつくる |
| BPO・事務 | 人員を回した話 | 欠員が出ても処理を止めない |
4本とも、私の現場経験の材料で組んだ見本です。人数や数字は、自分の値に入れ替えてください。
書類は応募先ごとにアレンジする必要があります。
強みの呼び名に迷ったら、厚生労働省のポータブルスキルの項目名を借りてください。「部下マネジメント」のような名前は、業種が変わっても通じます。
CS・サポートには2次対応で収めた話を出す
CSで見られるのは、こじれた問い合わせをどう収めたかです。件数と、代わる前の確認を前に出します。
私の強みは、こじれた問い合わせを整理して収めることです。
コールセンターでは、エスカレーション(上位への引き継ぎ)で代わる2次対応を、多い日で1日5〜10件近く受けてきました。
代わる前には、何を案内し、すでに何を約束したかを毎回確かめます。提示できる対応が変わらないときは、線を引いてお伝えする判断もしてきました。
御社のカスタマーサポートでも、問い合わせの原因を整理し、同じ問い合わせを減らす役割で力を出せます。
最後の1文を「減らす」側に寄せたのは、問い合わせの中身を社内へ戻せる人がCSで評価されるからです。
通販系センターのSVから、EC企業の自社CSリーダーへ移った28歳の女性がいます。気に入っていたのは、問い合わせの中身を商品開発やWeb担当へ渡せる点でした。
「同じ問い合わせが多いから、FAQを変えよう」。この会話に入れる人だと、最後の1文で伝えるわけです。
営業・インサイドセールスにはトークを直した話を出す
営業向けは、いちばんラクな1本です。さっきの完成例がほぼそのまま使えて、差し替えは強みの1行と最後の1文だけ。
- 強みの1行:私の強みは、成約につながる聞き方を数字から見つけ、チームに広げることです。
- 最後の1文:御社のインサイドセールスでも、断られる前提の電話で成約を増やす聞き方を、チームに根づかせます。
- 真ん中の3文:完成例(録音・トーク・モニタリング・成約率の話)のまま
私の現場は、9割がアウトバウンドの新規営業でした。断られる電話が当たり前の場所で数字を追った経験は、そのまま営業の言葉になります。
獲得系(新規契約)のセンターでトークを毎日指導していた30歳のSVは、法人営業へ移りました。電話営業を教えてきたぶん、断られることへの抵抗はほとんどありませんでした。



「売らせてきた側」の話は、インサイドセールスの面接だと特に通じやすいんです。
研修・人事には人を独り立ちさせた話を出す
研修・人事向けは、数字より人の変化を前に出します。採用面接に同席した経験も、ここで効きます。
私の強みは、新人を独り立ちまで運ぶことです。
コールセンターでは、SVとして採用面接に途中から同席し、現場の目線で評価を出していました。入社後の新人研修・OJT・月次の評価・昇格の推薦にも深く関わっています。
毎日質問してきた新人が、半年後には次の新人に教えている。そこまで運ぶのが、一番やりがいのある仕事でした。
御社の人事でも、採用した人が独り立ちして残るまでの仕組みづくりで力を出せます。
新人研修やOJT、独り立ちの判断が多かったリーダーは、大量採用の企業で評価されることがあります。「採用した人が現場でどこにつまずくか」を知っているからです。
1on1で遅刻や欠勤、家庭の事情まで聞いてきたSVなら、派遣会社のスタッフフォローにも同じ形で書けます。
BPO管理・事務センターには人員を回した話を出す
BPO(業務の外部受託)や事務センターで見られるのは、人が欠けても業務を回せるかです。
私の強みは、人が欠けても業務を止めない配置を組めることです。
コールセンターでは、30席から180席規模まで5つのセンターで働き、シフトと人員配置を担ってきました。
急な欠勤には、他チームの応援→勤務延長のお願い→リーダーの配置の順で手を打ち、最後は自分も電話に入ります。
御社の事務センターでも、欠員が出ても処理を止めない配置と順番づくりで貢献します。
当日の欠勤で崩れかけた日を回してきた段取りは、そのまま管理の実績です。
- 人:31歳男性・SV約4年
- きっかけ:電話対応そのものに疲れたが、管理職の経験は捨てたくなかった
- 移った先:バックオフィス系BPOの管理者(データ入力・書類審査・申請処理のスタッフ管理)。電話はほとんど無い
- そのまま使えた:進捗・生産性・勤怠の管理、新人教育、ミス削減
4本から自分の応募職種の1本を選び、前に出す話と最後の1文を求人票の仕事名に差し替えてください。どの職種に出すか、強みがまだ決まっていない人はこちらから。
参考記事:コールセンター転職の強みは電話じゃない|評価される経験6つ
数字が無い・悪いSVもコールセンターの自己PRは書ける





チームの数字、正直よくなかったんです。書ける実績が無い気がして…。
数字が手元に無くても、悪い時期の話でも、コールセンターの自己PRは書けます。
ここだけは言わせてください。ダメなのは、残っていない数字を作って盛ることだけです。
チームの数字は自分がやったことと分けて書く
一番多い崩れ方は、チームの数字を自分1人の成果のように書くことです。深掘りの2問目「あなたは何を?」で、1発で崩れます。
| ✕/○ | 書き方 | 面接での見え方 |
|---|---|---|
| ✕ | 「チームの成約率を11%台に上げました」 | 誰がやったのか分からず、2問目で答えが細る |
| ○ | 「チームの成約率は11%台に戻りました」+「私は録音から差を見つけ、トークとモニタリングを変えました」 | チームの結果と自分の行動を、別々に話せる |
結果の主語はチーム、行動の主語は自分。この分け方なら、手元の事実だけで書けます。
「大きな成果を上げた」だけの実績は、書類として不十分です(ハローワーク長岡「応募書類の基本」)。
数字が無いSVは1人が変わった話で証拠を作る
数字が残っていないなら、1人が変わった話を1つ書いてください。人数は1人で十分です。
私も職務経歴書を書いたとき、シフトや面談のような毎日の仕事が外では管理の実績になると、後から気づきました。
私の材料で、1人が変わった話を組むとこうなります。
判断に迷うと何でも確認してきた部下のSVに、半年ほどかけて「自分ならどうする?」と先に聞くようにしました。
1年後には、ほとんど自分で判断できるSVになっています。
御社でも、人の判断の癖を見て、任せられる人に育てる役割で力を出せます。
この例に、成約率のような数字は1つもありません。代わりに、次の3つが証拠になっています。
- 誰が:どんな状態だったか(人数は1人でいい)
- どのくらいの期間で:3か月、半年など
- そのあと続いたか:独り立ちした、任せられるようになった
数字が悪かったSVは原因を見つけた話で書く
数字が悪かった時期は、実は材料の宝庫です。次の3つは、悪い時期にしか書けません。
| 話 | 書類で伝わること |
|---|---|
| 下げ止めた | 落ち続ける数字を、どこで止めたか |
| 原因を突き止めた | 数字の差から、原因をどう見つけたか |
| 人を立て直した | 崩れかけた人を、どう支えて戻したか |
大きなクレームが続いて、自信をなくしていたSVがいました。業務量を減らして3か月ほどフォローしたら、立ち直りました。
この話も、「人を立て直した」経験としてそのまま使えます。
ただ、数字が悪かった原因が自分ではなく、センターの仕組みにあることも多いです。
必要人数ぎりぎりで組んだ日に3人休めば、センターは一気に崩れます。そこで落ちた数字は、SV1人の能力の話ではありません。
原因が一時的なものなら、自己PRより先に、所属するセンターで続ける道もあります。数字が悪いのは自分のせいか、仕組みのせいかを切り分けたい人はこちら。


自分の材料を「主語を分けた話・1人が変わった話・原因を見つけた話」のどれかに当てはめ、1つ書き足してください。
コールセンター転職の自己PRは応募先が決まってから直す





例文・AI・ハローワーク・エージェント…。結局どれで仕上げればいいんですか?
先に言い切ると、コールセンターから転職する自己PRは、応募先ごとに直すものです。応募先が決まる前に磨き込んでも、出す先でまた書き換えることになります。
仕上げ方の選択肢を、費用とできることで比べるとこうなります。
| 方法 | 費用(求職者側)・できること・弱点・向く人 |
|---|---|
| 何もしない | 手元の自己PRのまま応募 費用:0円 できる:手間がかからない 弱点:面接で書類とのくい違いが出やすい 向く人:書類と受け答えがすでに一致している人 |
| 例文サイト | 例文サイトを真似る 費用:無料 できる:言い回しがすぐ手に入る 弱点:SVが外へ出る例文は少なく、深掘りの対策が無い 向く人:応募先と強みが決まり、言い回しだけ欲しい人 |
| 生成AI | 生成AIで下書き 費用:サービスごとに違う できる:下書きが早い 弱点:入れた個人情報の扱いと、不正確な内容が出るリスク 向く人:事実は自分で入れ、文章化だけ任せたい人 |
| 公的な相談 | ハローワークなどの公的な相談 費用:無料(ハローワークは予約不要) できる:応募書類の書き方や面接の受け答えの相談 弱点:支援の形は窓口ごとに違う。平日に行けるか 向く人:対面で無料の添削を受けたい人 |
| エージェント | 転職エージェントの添削・面接対策 費用:原則無料 できる:応募先企業に合わせた助言 弱点:会社や担当者で差がある。紹介されないこともある 向く人:応募先が決まり、その企業向けに直したい人 |
迷ったら、自分がどの段階にいるかで1つだけ選んでください。
応募先が決まっていないSVは先に続けるかを決める
応募先がまだ無いなら、自己PRはまだ書かなくていいです。先に決めるのは、続けるか外に出るかのほうです。
きつさが一時的で、所属するセンターに強みを使える場所があるなら、外に出る必要はありません。
私のまわりでも、SVから研修・品質管理・採用・WFM(人員と稼働の計画)・本社企画へ進んだ人がかなりいました。
辞めるかどうかも決まっていないなら、経験の棚卸しから始めれば十分です。ジョブ・カードを使ったキャリアコンサルティングは、求職者も在職者も無料で、対面かオンラインで受けられます。
ただ、ポストも評価の基準も変わらない職場で待っていても、自己PRに書ける話は1行も増えません。
辞めるか、役職だけ降りるかで迷っている人はこちら。


例文やAIの下書きには会社名と部下の情報を入れない
例文やAIは、下書きまでなら便利です。ただ、深掘り5問に答えられるのは本人の実体験だけです。
AIに入れた個人情報は、機械学習に使われ、AIの回答の中に出てくるおそれがあります。返ってくる文章も、正しいとは限りません。
応答結果に不正確な内容が含まれることがある。
自己PRの下書きをAIに頼むなら、次の情報は入れないでください。
- 会社名・センター名
- クライアント名
- 部下やオペレーターの名前
- 社内の資料をそのまま貼った文章
人数や数字は、下書きが出たあとに自分で入れてください。そのほうが、面接でも自分の言葉で話せます。



AIの文はきれいすぎて、本人の声が消えやすい。最後は自分の言い回しに戻してください。
応募先向けに直すなら無料の添削か面接対策を使う
自分で直しきれない自己PRの添削なら、ハローワークでも無料で受けられます。転職エージェントが勝つのは、応募先企業が求める人物像を知っている点です。
私も市場価値を知りたくて、転職エージェントの面談を複数社で受けました。「SV」と書くだけでは外の会社に仕事が伝わらないと、そこで痛感しています。



でも、紹介できる求人が無いって断られたら、へこみます…。



断られることは、あります。担当者の当たり外れも、あります。
紹介されないのは、その会社の求人と合わなかっただけです。ハローワークと並べるか、2社目に持っていけば足ります。
面談では、この3つを決めておくと話が早いです。
- 持っていく:300字の自己PR・1分版・深掘り5問の答えのメモ
- 聞くこと:「この自己PRの、どの1文が深掘りされそうですか」
- 決めること:応募するかどうかは、自分で決める
外の目を通すと、自己PRはここまで変わります。
- 深掘りされても、書類と同じ話で返せる
- 最後の1文が、求人票の言葉で書ける
- 自分では思いつかなかった職種を出してもらえることもある
- 書類を外の目に通してから、本番に出せる
SVが転職エージェントを使うときのコツは、こちらにまとめました。
参考記事:コールセンターSVから転職|管理職のまま行ける先は3種類



面談は、自己PRの試し撃ちの場くらいに考えて大丈夫ですよ。
コールセンターの自己PRでよくある質問
自己PRを書く手前で、よく止まる4つに答えます。
自分に当てはまる答えを使って、300字の中の1文を直しておいてください。
コールセンターの自己PRは今日300字と1分版を作ろう
SVの自己PRは、深掘り5問の答えだけで組めば崩れません。結局、「コミュ力」に頼らなくても、人数と判断と数字で十分に戦えるんですよね。
- 応募先が決まっていない・きつさが一時的 → 自己PRより先に、続けるか社内で動くかを決める
- 応募先が決まり、5問に自分で答えられる → 300字と1分版を仕上げて、自分で応募する
- 応募先は決まったが、自分では直せない → ハローワークの無料添削か、エージェントの面接対策で直す
今日やることは、この3つです。
- 空欄5か所を埋めて300字にする
- 1分版を声に出して、スマホで計る
- 深掘り5問の答えを1行ずつメモする
面接の前の晩は、5問のメモを2回声に出したら、あとは寝るだけです。
5問の答えを持って座れば、面接官から見たあなたは「電話の人」ではありません。チームと数字を任されていた人です。
センターの種類から、行き先をもう一度広く見たい人はこちら。





1か所目がいちばん重い。そこだけ今やってください。







